現場の写真を、職人さんや事務所と LINE のグループで送り合う。電話より早く、その場にいない人にも様子が伝わるので、手放せないやり方です。ただ、現場が増え、写真がたまってくると、困ることも出てきます。LINE のままでできる整え方を LINE の公式ヘルプをもとにまとめ、記録係を足すとどこが変わるかも書きました。
1 つのグループで複数の現場を回していると、山田様邸の基礎の写真の次に、佐藤様邸の解体の写真が流れてきます。どの写真がどの現場か分からず、送った人に聞き直すことになります。
完了の報告書や施主様への説明をまとめる時には、「着工前の写真」「配管の写真」を探してトークをさかのぼります。トークの「写真・動画」の一覧は月ごとに並ぶので、同じ月に現場がいくつも重なっていると見分けにくくなります。
しばらく前の写真が開かないこともあります。LINE のヘルプによると、トークで送った写真や動画は LINE のサーバーに一定の期間だけ保存され、期間を過ぎると見られなくなります。期間の長さは案内されていません。引き渡しから時間がたち、補修の相談で前の写真を見返そうとした時に、開かないことがあります。
画質も気になるところです。LINE の設定の「写真と動画」には、送る写真の画質を変える項目があります。アルバムに入れられるのは標準の画質の写真で、元の画質(オリジナル画質)で入れられるのは LYP プレミアムの会員だけです。図面や細かな納まりのように、細部まで残したい写真は、元のデータをどこに置くかを決めておくと安心です。
写真が混ざるのを防ぐなら、現場ごとにグループを分けるのが単純です。グループの名前に「山田様邸 新築」のように現場と工事の中身を入れておくと、トークの一覧から探す時も迷いません。いま動いている現場のグループをピン留めしておけば、トークの一覧の上に固定されます。
人の出入りが多く、グループを分けにくい時は、1 つのグループの中で現場ごとにアルバムを作ります。アルバムの名前は 50 文字まで付けられ、同じトークの中で同じ名前は付けられません。名前を入れないと作った日付が名前になるので、「山田様邸 基礎」「山田様邸 完了」のように現場と工程で名前を付けておくと、あとで探しやすくなります。1 つのトークにアルバムは 100 個まで、1 つのアルバムに写真は 1,000 枚まで入ります。アルバムの中は、追加した順・撮影した順・リアクションの数の順に並べ替えられます。
アルバムに入れるのは手作業なので、決まりは 1 つに絞ると続きます。たとえば「完了と是正の写真は、撮った人がその日のうちにアルバムへ」。トークの上のメニューの「写真・動画」で「選択」を押すと、何枚か選んでアルバムに保存できます(トークからアルバムへは 1 回に 20 個まで)。アルバムに入れた写真は、グループのメンバー全員が見られます。
あとからグループに入った職人さんは、入る前のトークを見られません。前の現場の写真や決まりを見てほしい時は、アルバムやノートに入れておく方法があります。
記録係は、LINE のグループに招待しておく LINE の公式アカウントです。招待した後にグループに送られた文と写真を、日付ごとに残します。誰かがアルバムに入れる手間はいりません。
写真を送る前に「#山田様邸」と送ると、そのあとの写真が「山田様邸」のフォルダに分かれます。その日のうちは、ほかの現場の合図か「#おわり」を送るまで続きます。「#山田様邸 基礎」のように空白で区切ると、フォルダの中をもう 1 段分けられます。1 つのグループで複数の現場を回していても、写真が混ざりにくくなります。
報告書の写真を探す時は、「写真 10/28」と送ると、その日の写真と資料のリンクが返事で届きます(リンクは 24 時間使えます)。日付が分からなければ、「探す 足場」のように言葉で探すと、その言葉が入った前の文が日付と時刻つきで並ぶので、そこから日付をたどれます。「記録係、山田様邸の足場はいつ外す?」と聞けば、記録を見て「(10/28 9:12 の記録)」のように出所を添えて答えます。
元の画質で残したい写真は、返事の下の「元の画質で送る」から送ります。写真と動画が縮められずに会社の Google ドライブに入り、「#山田様邸」で分けていれば、ドライブでも現場のフォルダに入ります。先にグループで「保存先」と送り、ドライブとつないでおきます。記録係がふつうに残す写真は、LINE で送られてきたものと同じ大きさです。
日報や報告書の元にしたい時は「書き出す」と送ります。保存の期間ぶんの文と、写真・ファイルの名前が、日付と時刻つきの表(CSV)で届き、Excel や Google スプレッドシートで開けます。写真そのものは表に入らないので、写真は「写真」か、元の画質で送ったドライブから取り出します。
記録係にもできないことがあります。残せるのは招待した後のやり取りだけで、前の写真は戻せません。保存の期間はプランで決まっていて(フリー 30 日・スタンダード 90 日・プロ 1 年)、写真と資料の置き場の大きさにも上限があります(フリー 30MB・スタンダード 200MB・プロ 1GB)。引き渡しの後も長く残したい写真は、「元の画質で送る」で会社のドライブへ入れておきます。
| LINE のアルバムで整理する | 記録係を招待しておく | |
|---|---|---|
| 現場ごとに分ける | 現場ごとにグループかアルバムを作り、名前を付けて入れる | 写真の前に「#山田様邸」と送ると、そのあとの写真がそのフォルダに分かれる |
| 毎日の手間 | 残したい写真を、誰かがアルバムに入れる | なし(グループに送られた写真が日付ごとに残る) |
| 日付で探す | 「写真・動画」の一覧が月ごとに並ぶ。アルバムの中は撮影した順に並べ替えられる | 「写真 10/28」でその日の写真、「探す 10/28」でその日の記録が出る |
| 画質 | アルバムは標準の画質。元の画質と動画は LYP プレミアムの会員 | LINE で送られた大きさで残る。元の画質は「元の画質で送る」から会社の Google ドライブへ |
| 残る期間 | アルバムは無期限で保存できる(LINE のヘルプの案内) | プランで決まる(フリー 30 日・スタンダード 90 日・プロ 1 年)。ドライブに入れた写真は会社のドライブに残る |
| 報告書の準備 | アルバムから写真を選んで端末に保存する | 「書き出す」で文と写真の名前を表(CSV)に。写真は「写真」かドライブから |
| 料金 | 無料(元の画質と動画は LYP プレミアム) | フリー 0 円から(有料は月 980 円から) |
同時に動く現場が少なく、現場ごとにグループを分けられて、写真をアルバムに入れる人が決まっている。それなら LINE のアルバムで十分です。料金もかからず、アルバムは無期限で残せます。
1 つのグループに職人さんと事務所が入っていて、毎日いくつもの現場の写真が流れてくる。入れる人を決めても入れ忘れが出る。あとで「あの日の写真」「あの時の決まり」を探すことが多い。こうした場合は、記録係を招待しておくと手間が減ります。ふだんの記録は記録係に任せて、引き渡しの写真のように長く残したいものはアルバムやドライブへ、という分け方もできます。